藤田嗣治がわかれば絵画がわかる (NHK出版新書 559) mobiダウンロード
藤田嗣治がわかれば絵画がわかる (NHK出版新書 559)
本, 布施 英利
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藤田嗣治がわかれば絵画がわかる (NHK出版新書 559) mobiダウンロード - 内容紹介あなたは本当に知っていますか?この日本近代最大の画家を――1920年代のパリで一世を風靡し、日本人画家として初めて西洋で成功した藤田嗣治。裸婦画や戦争画、宗教画まで様々な作品を手がけ、毀誉褒貶相半ばする画家は、文学で例えるならば夏目漱石の存在感に匹敵するほど、その後の美術界に鮮烈なインパクトを残した。没後50年の今、「鏡」「線」「色彩」という3つの視点から作品世界を一望し、そこから絵画という芸術表現の本当の見方を導く。内容(「BOOK」データベースより)1920年代のパリで一世を風靡し、日本人画家としてはじめて西洋で成功した藤田嗣治。裸婦画や戦争画、宗教画まで様々な作品を手がけ、今なお毀誉褒貶相半ばする画家は、しかし鮮烈な存在感を残し、その後の美術界に強い影響を及ぼした。没後50年を経た今、「鏡」「線」「色彩」という3つの視点からその作品世界を一望し、そこから“絵画”という芸術表現の見方を導く。商品の説明をすべて表示する
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藤田嗣治は、「日本の近代における最大スケールの画家です。」と冒頭に筆者の位置づけが示していました。本書でも展開されているように、エコール・ド・パリ時代の作品で一世風靡しました。パリの寵児です。面相筆による線の細さと見事なデッサンによって、類を見ない画風が確立したわけで、精密な背景の描き方と相まって独特の魅力が伝わってきます。当時は分からなかったのですが、ベビーパウダーを使用したことで「乳白色」へ到達しました。それが独自の作風を確立したわけです。その白の美しさは筆舌に尽くしがたく、透明感は皆を魅了するに値するものでした。パリ時代に独自の個性が完成したのが分かります。45pに東京美術学校時代の自画像(サイズの大きいものは33pにあり)と晩年の自画像を並べて掲載してあります。画風も違いますが、筆者は「鏡を見つめている」と示し、この視点を後に「モナリザ」と比較して論じていました。47pからは「フジタの戦争画」という章を設けています。戦時中の軍への協力姿勢が戦後に批判を浴びたことも詳細に書かれていました。いわゆる「画家の戦争責任問題」です。藤田の父親が軍医、それも中将格の高官だったという家柄が影響したのは間違いありません。戦争画「アッツ島玉砕」が72p見開きに掲載してありました。以前、実際に美術館でこの作品と対峙した時にその壮絶さに慄きました。宗教画のような静謐さも伝わる不思議な大作でした。対象と真摯に向き合っているのは画家の矜持でしょう。「サイパン島同胞臣節を全うす」でも悲惨な光景を描いています。藤田への戦争責任論は、日本人画家として西欧で認められたことに対する画壇における嫉妬もあったかと思われます。そのため、世界的な才能を持った画家が二度と日本の地を踏まなかったのは至極残念でなりません。なお、作風の変化については第3章「鏡と絵画」で、まず年代順にその画風を示し、変化していくフジタをとらえていました。相当器用な画家で、作風は年代毎にガラッと変ります。それは様々な画風を自分の作品に貪欲に取り入れた結果なのですが・・・。性格的にも素直な方なのでしょう。戦後フランスに帰化し、レオナール・フジタになったわけですから、コスモポリタンとも言えます。作品のジャンルも多岐にわたり、パリ、中南米、日本、ニューヨーク、パリと居住を代えながら多くの作品を残しています。深く知るには詳しい解説が必要です。その時の心情理解も必要になる画家ですので、優れた著述は必須でした。知っているつもりのフジタの歩みを再確認させていただきました。大作「秋田の行事(100p見開き)」は、藤田のイメージを覆すような日本情緒が漂う作風が見て取れます。日本へ帰ってからの作品は、時代を反映した暗さと陰りが感じられました。そのような時代に彼は生きたのですが。なお、第2部の「線」では、伝統的な日本の毛筆の伝統を受けついでいる画風を詳しく分析してありました。ウフィツィ美術館蔵のボッティチェリの「ヴィーナスの誕生(143p部分)」も紹介しながら、線の魅力について語っていました。ウフィツィ美術館でこの作品と「春」をあわせて鑑賞してきましたが、確かに線の美しさは格別です。フジタもボッティチェリを意識していたようです。164pには「猫というアイコン」で猫好きについても紹介してありました。描かれている猫はとても魅力的で、猫好きな方にはたまらないと思います。もっとも「猫(争闘)」は愛らしい猫ではなく、本能をむき出して争っている猫を描いていました。彼の作風からは珍しい描き方ですが、1940年の第2次世界大戦下のパリという状況がこれを描かせたのでしょう。「フジタの絵画と色彩」での「子どもの絵を例に」もフジタの画風の変化を知る上でも重要な時期でしょう。この頃の少女を描いた作品を美術館で観賞したことがありますが、乳白色の作品や戦争画、晩年の宗教画とは全く違う子供好きの一面が伺えるものでした。子供も女性もみんなとても魅力的で、本書を眺めているだけで幸せな気分に包まれることでしょう。ポップアートそのものです。214pの「誕生日」も愛らしい作品です。ここでの少女たちの描き方は独特です。本書掲載の作品の実物を美術館でかなり見てきましたが、本書の色合いはオリジナルと一緒のように感じました。裏表紙に筆者の布施英利さんのポートレートが掲載されていました。フジタそっくりで驚きました。髪形も表情も意識されているのでしょう。
de 布施 英利
4.4 5つ星のうち (2 人の読者)
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